2015年7月13日月曜日

ボイスコーチング事例・人と話すのが苦手でまとまらないまま話しだしてしまう

大勢の前で話すときに緊張して支離滅裂になってしまう、という人は多いのですが、相手がひとりでも会話するのが苦手という人もかなりおられます。

ある人は、なにか訊かれたり、伝える必要があるとき、頭のなかでかんがえやことばがきちんとまとまらないのに、とにかく口を開いてしまってあわあわしてしまう、途中でつかえてしまう、なにもいえなくなってしまう、というようなことがしばしば起こる、と教えてくれました。
なにかいわれたらとにかくすぐに答えなきゃ、反応しなきゃ、待ってもらうのは申し訳ない、というあせる気持ちが生まれてしまうのです。

どういうニーズがあるのか丁寧に見ていったところ、相手の期待に応えたい、失望させたくない、という気持ちがとても強いことがわかってきました。
相手の期待に応えられなかったり失望させてしまったりすると、相手は自分とのつながりを切ってしまうのではないか、去っていってしまうのではないか、という不安が強いことがわかります。
親の期待にこたえようと必死になっている子どものような姿がそこに見えてきます。
子どもは親とのつながりが死活問題ですから、必死に期待に応えよう、怒られないようにしようとふるまうことがあります。

そのとき、自分が安心してそこにいられること、ありのままで受け入れられること、というようなニーズがあることがわかります。
だれかと話をするときには、まずそのニーズとつながることが大事です。
自分には安心していられること、ありのままを受け入れられるニーズがある、ということを確認できると、落ち着いて対応できるかもしれません。

なにか質問されたり、話しかけられたりして、自分があわててしまっていることに気づいたとき、相手にちょっと待ってもらう勇気を持ちましょう。
「ちょっと待ってくださいね。いまいわれたことを自分のなかで整理してみますから、落ち着くまで30秒ください」
思いきって相手にこのようにお願いしてみます。

というような提案をしたところ、何人かの方から、現実の職場や社会はそんなに甘くない、そんな悠長なことをいってたら「もうええわ」って切られてしまう、といわれました。
そうかもしれません。
そのときには、自分を切ろうとしたその相手のニーズを推測してみます。
緊急な助けがいるのかもしれません、自分のペースを重視しているのかもしれません、自分をすばやく理解してもらいたいと切実になっているのかもしれません。

でも、一度ためしてみてください。
自分に正直に、誠実になって「ちょっと待ってください」と表現している人にたいして、30秒も待てないような仕事や生活をしている人ばかりではないはずです。

相手の期待に応えることを優先するのではなく、まず自分のニーズにつながることができるかどうか。
あなただって相手の役に立ちたいというニーズはあるかもしれません。
しかし、それが最優先のニーズでしょうか?
隠れているもっと大事なニーズはありませんか?

落ち着きましょう。
あなたは相手の人生ではなく自分の人生を生きているんですから。
まずは自分をケアできなくて、相手の役に立つこともできないですね。
自分のケアをすばやくおこなうには、音読療法の呼吸法が役に立ちます。
これより先は、音読カフェや私のボイスコーチングのセッションで実際に練習することができます。

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